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鳩ぽっぽ

よろずにかきちらしてまする。

2024'11.27.Wed
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2007'06.03.Sun
朔攻略にかかってますー。
あーヒノエルートはいいなー。萌えるー

遥か3部屋でもできるかもしれませんね
(下かきながら思うこと)

**

すごい半端 弁望


望美達一行は、熊野別当に援軍を請うために熊野へ向かっていた。
その途というのは大変なものである。
山道の連続で、急な斜面が延々と続く。
何度か運命を上書きした望美は同じ道を行き来していて、それなりに慣れてもよかろう頃だろうに、なまじの体力ではこの山道には通用しないらしい。毎回毎回熊野道には泣かされ、やはり例に漏れず今回も望美は疲労に追い詰められていた。
鉛が脹脛・腿に圧し掛かっているように重く、おまけに脚に痛みまである。汗を額に滲ませながら、軽やかな足取りで先を行く八葉をみつめる。
現代人である望美に、移動には強制的に徒歩を要するためについた彼らの体力についていくことは酷である。譲や将臣も現代組だが、将臣はもはや現代組というにはこの世界の水に慣れきっていたし、譲は弓道部で厳しい鍛錬を元々積んでいるそれなりの猛者である上に、男であった。
性別云々で論じたくはなかったが、やはりこういう時に性別がもたらす不条理を感じずにはいられなかった。
(私も男に生まれたら、もうちょっとは楽にいけたのかな…)
昔から、男二人と共に遊んでいた望美である。スカートを身に着けて遊ぶ自分に、少しだけ嫌気がさしていたり、ちょっとしたごっこをやっても、いつもお姫様やか弱い役しかやらせてもらえなかった時には、何度も男になりたい、男になりたかったと詮無く考えたものである。
このとき、まだ体格の小さな白龍も辛そうにしていたのだが、へばっていたため無意識に羨望が彼を度外視させていた。
俯いて歩く望美は、降ってきた涼しげな声にむっとしながら顔をあげた。
「大丈夫ですか。望美さん」
いらだっている時に声をかけられれば大半はその態度のまま、人に接してしまう。
「……えーと…」
おまけに判断力が鈍くなっているらしく、誰だっけこのひと。
望美は、動かない頭に思い浮かんでは消える様々な名前と、今見つめている容貌をわざわざ一致させなければならなかった。
「おやおや…」
飛ばした不機嫌の靄に感づいたらしく、苦笑する弁慶に、望美は
しまったと思い、「すみません」と慌てて謝罪した。
「気にしませんよ。疲れている時に話しかけた僕にも責があります。もう少し、落ち着いた時に声をかければよかったですね」
「そんなことないです。…あの、なんですか?」
我に返った望美は、なぜだか熱をもつ頬をぱたぱた手で扇ぎ、冷やしながら訊ねる。
綺麗な男の人だからきっとこんなに緊張するんだろうな、と毎度結論付けているが、綺麗な男だらけの中にあって、弁慶以外に緊張しないという矛盾にはまだ行き当たらない望美である。
「このあたりで休憩をとりましょうか?顔色があまりすぐれませんよ」
ふいうちに伸びてきた手が、そっと望美の頬に触れた。
手のひらの硬く温かい、大きな感触に、望美は驚いて触れる手を凝視してしまう。

…なんとも可愛らしい人だな。
弁慶は望美の仕草から、彼女の心内が手に取るように読めてしまって、というか、一目瞭然といった彼女の動揺に触れて、笑みを零した。
不純すぎる自分には、こんな素直な反応、たとえ意識して行っても難しい。


なんか気がむけばまた書きます


・将望
「将臣くーん。元気ー?」
ベッドに寝転がったまま、長い髪をシーツに広げた幼馴染は、片手をあげた。
んだよ。んなことで勝手に部屋入ってくんなよ、もうそんなことしていい歳じゃねーだろ、なんてことは言わない。相手が身近にありすぎた望美でない、ただの女子高生なら間違いなく漏らしただろう言葉ではあったが。
「おう、望美。先帰ってたのか?」
「うん。部活入ってないし、バイトしてないし」
「俺これからバイトだぞ」
「いいよー。ちょっと覗きにきただけだから」
「…は?何を。俺の着替えをか?」
将臣が身に着けたままの制服を指差して茶化すと、望美は笑って、そんなわけないでしょ!と一蹴した。
「暇だから来ただけだよ。あと、譲くんへのお礼って、お母さんからケーキ預かってきたの、渡しに来たんだよ」
「あー。母さんいねーもんな今。俺預かっとくぞ」
「いいや。もうキッチンにメモと一緒においてきちゃったから」
いいながら、素足をぱたぱたさせる望美は、ドアの傍に立つ将臣に背を向けた格好で寝転がり、顔だけはこちらを向いているといった体勢である。
望美も制服のまま。靴下は一応ベッドに上がるからと遠慮して脱いではいるが、脱いだ靴下は床に放置している。

ぱたぱた。
短いスカートで気にせずぱたぱた、を続ける望美。
…このやろう。
非常に、消極的にだが、将臣は内心で毒づいた。
当たり前のデリカシー。しかし二人には、真面目に存在してはならないもの。

望美は、一応用件をつげてすっきりしたのか、勝手に将臣の部屋から拝借した、地域情報雑誌に目をむけ、完全に将臣から意識を外した。
「ふうん…」
適当に返事をしてなんでもないふりを装いながらも、目は際どい大腿部へと吸い寄せられていた。
膝裏の節から白い大腿部へと続く柔らかそうな曲線を辿る。性か、辿ってしまう。辿らざるおえない。
下着はギリギリみえていないが、寝転がってまくりあがったスカート丈が更に短くなったせいで、双山に続く付け根あたりがちらちらと見える。
将臣は、ここで本来ならば、望美に幼馴染セクハラをしかけなければならなかった。
「おーい。みえるぞーのぞみさーん」とか「バーカ」とか、とにかく真面目でない、路線で。
しかし困ったことに、視線が剥がれないのだ。
むしろみえちまえとさえ思う。
しかしそうはならなくとも、勝手に頭がみえている光景を想像している。
いやらしい皺とか丸みとかそういう、細かいところまで。
視線を上にやると、白ブラウス姿の望美の背には下着の線がはっきり浮き出ていた。
性別を気にせず接していられた幼馴染は、彼にとって、既に一人の女として認識されていた。
望美はそうではない、まだ違うと断言できる。彼女は性別とかあまり気にしていない。だから男のベッドの上に平気で寝そべることが出来る。

将臣には、思うままに行動すればどういう行為に自分が出るかまでよく理解していた。だから、歯止めの効かなくなる前にそこで思考を強制終了させた。
これ以上はだめだ。

将臣は後ろ手でドアを閉めつつ、上着を望美の頭にわざと脱ぎ捨てた。
短い悲鳴のあと、望美はこちらに身をひねって睨んだ。
「なにするのよ!?」
「このバカ!」
「はあ!?」
「だからお前は彼氏できねーんだよ!バカ!」
「なにいってんのよいきなり!」




将望がこんなに萌えるのは、自然すぎるからだと思います。
普通にいそうなんですもんこのカプは。
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いろは
性別:
非公開
自己紹介:
ロボ戦闘が大好き。
マイナーかもしれませんが、1stよりイデオン好き。
王道恋愛ものが三度の飯より大好きな少女頭。
とともにイデオン好きというところからお察しください。
そっちも好きです。

ネオロマは遙か3シリーズとGS2を少々。
プロ積みゲーマーなので20本以上待機…絶対プレイできないと思いつつ、いつかいつかと思い、また新作に手を伸ばす。
そんな泥沼ゲーム好きです。


プレイ中!
清春最愛~




すきすき!


ライドウ同盟


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