鳩ぽっぽ
よろずにかきちらしてまする。
2006'02.24.Fri
オタ人生の中でも至上最高だった、ノエイン14話でした。
もう冗談でなく、これ以上良作あるの?というような完璧な構成、脚本、見せ方。
すげえ、すげえよノエイン。アニメでこれほどできるのか。
毎回毎回面白くなっていって、私がエヴァやら以上に感動しているなんて自分でも信じられない訳ですが、…すげえ。すげえんだもん。
今回のテーマは「過去は決して変えられない」。
13話の爽やかなラスト、
トビ「未来はきっと、変えることができるんだ」
ハルカ「そうだね。…そうだといいなぁ…」
とは対比がきいていて、上手い。
初っ端から、ホラーチックで始まりました。鳴るはずのない、電話線の切れた古い電話がなり始め、目が覚めるハルカ。
トノの先導で、受話器を取り、ノイズの後に父親の声を聞く。
「お父さん!?」
「お父さん?お間違えじゃないですか」
構成が神なんだよなあ。OP前に意味深な前振りをしておいて、ぐいぐい引っ張っていくという。ノエインOPは大好きです。凄い綺麗…歌詞がカラス→ハルカなんですよね。ひたすらハルカを求めて、追いかける歌。
今回は特に、ラストの余韻で見返したとき、尚更ぐっときた。
「手を伸ばしたら届きそうなほど〜♪」のサビのとこ、ハルカの笑顔とまぶしい青空(画面越しでも眩しい)が大好き。
OP明け。
トビとアトリがNPO!?
野鳥の観察でやってきたなんて…面白い(笑)
アトリも今や平和そのもので、ハルカママもああいい加減な人なので、すんなり。
ハルカファミリーはみんなアバウトで明るくて好きです。
「あー、その辺にお菓子あるから勝手に食べちゃってー!」なーんてお母さん。いいなあ。凄いいそう。アニメで「いそう」を出すのは難しい。
しかしトビ、「カラスも下宿すればいいのに」という疑問への答えが、
「あんな殺気みなぎらせて野鳥観察なんて、怪しすぎるよ」
ト ビ ! ! !
あんた毒舌だよ、大好きだよもう!!それで20歳越えてるなんて冗談だろパーカー黒タイツ!!!(なんか服装が違和感ないのが不思議だ)
イサミが私も全く納得なカラスへの印象、「いっつも怖い顔」といってるところでタイミングよく現れるカラス。…確信犯か?ビビるイサミが面白い!
しかしアトリ、毒抜けて頭に花はえてそうだ。すっかりミホとも仲良しで、ちょっと良い感じ。
ユウは相変わらず、未来の自分『カラス』は気に入らない模様。
カラス「なんだ」
目つき悪いよカラス。相変わらず自分にはとことんSだ。
アイもカラスに馴染んで、体の調子まで普通に聞いてるのが…頷いてるカラスが、やたら可愛い。何この27歳!!すっかり私がメロメロだ!!(おっさん好き)
麦茶ペット持って心配し、カラスに近寄っていくハルカが、面白くないユウ。
とりあえずこっちに気を引きたかったんでしょうね、
ユウ「ハルカ!!」
ハルカ「何?」
ユウ
(あ。どうしよ、呼びかけたはいいけどどうすればいいか全然考えてなかった)
「む、麦茶、くれよ……」
「ああ。ユウ、じゃあ皆に配って?」
「ええ!?」
へたれぶり炸裂。
この空回り具合が微笑ましい。わかるよ、気持ち分かるよユウ。
ハルカは、普通に言ってるだけなんですが(親しいと、普通に「自分でやれ」っていうよな。私もやる・笑)ユウは、別に麦茶ほしくなかった上に、手伝いまでやらされる羽目に。「わ、わかったよ…」でしぶしぶやるユウ。毎回飽きないよユウ。
幸恵ちゃんから貸してもらった最新型パソコンを「旧型」とあっさり切って、ラクリマ仕様に超高速タイプでプログラムを組みなおすトビ。さすが技術担当。
あのオレンジの浮いてる円好き。名前なんていうんだろう。
ハルカと並んで座るユウは、トビ達を見ていたハルカが、カラスに何をしているのか訊ねに行くシーンなんて。
仲のいいハルカとカラスに、ユウ、怖い顔で紙コップ『ぐしゃっ』で、怒って出て行っちゃうし。それを追いかけるハルカ。(またこのパターンかよユウ。へたれすぎ)
あれ絶対、ユウは確信犯でやってる。ハルカが追いかけてきてくれるって分かってる。挙句、
ユウ「東京に行こう、ハルカ」
おいおいガキすぎだろユウ……。
カラスとハルカ、引き離したいのか。そんなに二人がいやなのか。
未来の自分に嫉妬って!!これじゃあカラスも自虐Mになりたくもなる。
「逃げよう」というユウに、「逃げても無駄だよ」と観念してるハルカ。
カラスも何度もユウに言ってるですけどね。
「逃げても無駄だ。戦え、戦う勇気を持て!!」
まだ12歳ユウは逃げっぱなしです。
終いには、そんなハルカに苛立って、怒ってハルカの家から飛び出すユウ。
ハ「何怒ってるのよ!」
ユ「怒ってない」
ハ「怒ってるよ!」
ユ「怒ってない!!」
ハ「怒ってる!」
ユ「怒ってないっていってるだろ!?」
あーあ…ユウ…ちったあ戦ってくれ。
でもこのやりとりが、ハルカママとパパの過去へ繋がっていく。
電話線の切れた電話が再び鳴り出して、受話器をとったハルカは、アバンと同じように父の声を聞く。
「はい、〜ですが」
「お父さん!?」
「お父さん?お間違えじゃないですか」(ガチャン)
ここで龍のトルク発動。連結が上手い!
過去へ飛ぶと、ハルカパパとママの喧嘩。別れる直前の口論へ。
ハルカの電話は、過去の場面へと繋がっていたのです。
「はい、〜ですが」
「お父さん!?」
「お父さん?お間違えじゃないですか」(ガチャン)
ママ「怒ってるんでしょ。怒ってるんでしょ!?ねえ!!」
パパ「…もう時間だ。そろそろ行くよ」
ハルカの両親は、四歳のときに離婚している。その離婚直前のやりとりに、
なんとかやり直してほしいと願うと、また一から、電話線の繋がっていない未来のハルカから、過去のハルカパパとのやりとり。
「お父さん?お間違えじゃないですか」(ガチャン)
から、再生される過去。
そして、ハルカが「そうじゃない。こんなはずじゃない」と願うたびに、少しずつ違った過去が一から再生される。
ここ、上手い。分かりやすい。
現れた時の放浪者が、
「君はいつまで過去を彷徨い続けるんだ?両親が仲直りした過去は、君の時空とは繋がらない」と忠告しても、それでも仲直りしてくれる過去を探し続けるハルカ。
しかしやがて、喧嘩していても少しだけ違う時空。
ママ「転ばなければよかった、あの時転ばなければ、あなたと出会わずにすんだのに!!」
パパ「僕だって出会いたくなかった!!」
娘のハルカは辛いやりとり。ここで、また過去に飛ぶ。
二人が出会ったきっかけ。幸せだった二人を見て、現在に続く両親の過去を受け入れて、探すのをやめるハルカ。
『過去は過去でしかなく、可能性の一つである「仲直りした過去」もどこかにはあるだろうが、決まってしまった過去はもう、ハルカであっても変えられない』
そして、過去話のこの伏線は、ラストへ続く。脚本の巧みだ。
*
ハルカの庭の木陰で、拗ねたまま体育すわりのユウ。
瞬間移動で突然現れるカラス。
ふわりと空中に浮いて、木の上辺りへ。
カラス「来い」
ユウ 「いけるかよ!そんなとこ!!」
ごもっとも!(爆笑)毎回正論のユウ。
カラス(じっとり黙って見下ろす)
ユウ 「…わかったよ!」
この後の、過去のユウと未来のカラス(ユウ)のやりとりは笑える。
カラス「お前、嫉妬しているのか!?」(びっくり)
ユウ 「なっ」
カラス「ハルカが好きなのか?」
恥ずかしい
恥ずかしいよカラス!自分に「ハルカ好きなのか」なんて…私でも昔の自分に、こんなストレートに聞けない。
うお、ユウが好きになったきっかけは、ハルカが引っ越してきたとき。
「あんなに、可愛く笑うから…」
ユウ可愛すぎる。微笑ましい初恋。いいよいいよ!
対してカラス、「あの時からなのか…」
カラスが、ハルカを好きだと自覚したのは小学生以降だったみたいですね。
カラスとラクリマハルカはどうだったんだろう。恋人?それとも、やっぱり微妙なまま?11話で、ハルカを抱きしめかけて、やめたカラスが、何か気になる。
切ない予感。
*
夜。ハルカとハルカパパとの電話での、月1回のデートの約束。やりとりが微笑ましい。
あのへたくそなハルカママの絵、二人がであったきっかけになった絵が、ハルカの部屋に飾ってあるのが…にっこりしてしまった。ハルカいわく、でぶの猫。
あと、トノ(猫)が、ハルカのベットで仰向けになって寝てるのが可愛い。
ノエイン、細かいとこまでコミカル。カップ麺の回は、面白かった。
ここまで明るい雰囲気を一気に引き摺り下ろすのが、カラスとトビのやりとり。
「シャングリラが侵略してきたときの感覚と、似ている」
そして本当に、出現?…シャングリラ。(竜の落とし子ぽい)
再び鳴る、電話線の繋がらない電話。時空を飛び・確定する力を持つ龍のトルクを持つ、ハルカにだけ聞こえる音。
受話器を取ると、ハルカママの高校生時代の声。
「一度だけ、あの電話はなったことがある」てアバンでいってた伏線がきいてる。
面白がって、娘だと答えるハルカ。びびる若いハルカママ。
で、ここからがゾッとした。
ノイズが入り、誰かの声が聞こえ始める。
『どこかの時空の私、聞こえてますか?』
ここは息を詰めたね。コミカルが一転、背筋を伸ばしてしまった。
『大好きなユウが悲しんでいたら、助けてあげてください。私には…』
ノイズの荒らしと共に、途切れる電話。
ED。
引きが上手すぎる!!!!
もう感動した。なんて良作に出会ったんだろうと。
毎回毎回次回への続き方がやたら上手いんですが、今回は…シャングリラからの侵略開始を予感させて、なおかつ「過去は変えられない」というテーマが伏線となり、
もう変えられない過去=未来の可能性の一つである「ラクリマ」で、死んでしまったハルカからの、過去の自分への伝言。(多分)
『私には…』
ラクリマでのハルカは、もうユウの傍にはいてあげられないから伝言を頼んだんでしょうね。切ない…。
ラクリマのハルカを守れず、後悔し続けるラクリマのユウ=カラス。
死んでしまったラクリマハルカ。
はーーーー……大野木さん、赤根さん、すごい。
もう14話で内容も濃すぎて、すげえ。感動した。脚本・構成至上最高。
ノエインはもう「24」ですので、展開が早く、一週でも見逃すと意味不明になるんですが、とにかく30分が濃いので続けてみるとめちゃめちゃ楽しめます。
あの他愛のない日常の空気、やり取り、ほのぼのとした陽光と明るいBGM。
上手い声優。本当に自然で、アニメチックじゃない。
エヴァ並に、みんなキャラが生きている。喜怒哀楽も自然。
来週も凄く楽しみです。もう大好き。DVDほしい。揃えたい。
しっかしラクリマハルカと、カラスが気になる。どんな関係だったんだろう。
最初から、きちんと決まってるそうなんで、ラストもちゃんと締めてくれるでしょう。赤根監督が二年の構想を経たノエイン。
…どの作品よりも、凄いと思う。本当、意味わかんない。なんでU局なの。
TV東京6時でも十分張れるだろこれ。
サントラを試験のお供に買おうかと考えてます。
ノエイン ~もうひとりの君へ~ 第1巻
もう冗談でなく、これ以上良作あるの?というような完璧な構成、脚本、見せ方。
すげえ、すげえよノエイン。アニメでこれほどできるのか。
毎回毎回面白くなっていって、私がエヴァやら以上に感動しているなんて自分でも信じられない訳ですが、…すげえ。すげえんだもん。
今回のテーマは「過去は決して変えられない」。
13話の爽やかなラスト、
トビ「未来はきっと、変えることができるんだ」
ハルカ「そうだね。…そうだといいなぁ…」
とは対比がきいていて、上手い。
初っ端から、ホラーチックで始まりました。鳴るはずのない、電話線の切れた古い電話がなり始め、目が覚めるハルカ。
トノの先導で、受話器を取り、ノイズの後に父親の声を聞く。
「お父さん!?」
「お父さん?お間違えじゃないですか」
構成が神なんだよなあ。OP前に意味深な前振りをしておいて、ぐいぐい引っ張っていくという。ノエインOPは大好きです。凄い綺麗…歌詞がカラス→ハルカなんですよね。ひたすらハルカを求めて、追いかける歌。
今回は特に、ラストの余韻で見返したとき、尚更ぐっときた。
「手を伸ばしたら届きそうなほど〜♪」のサビのとこ、ハルカの笑顔とまぶしい青空(画面越しでも眩しい)が大好き。
OP明け。
トビとアトリがNPO!?
野鳥の観察でやってきたなんて…面白い(笑)
アトリも今や平和そのもので、ハルカママもああいい加減な人なので、すんなり。
ハルカファミリーはみんなアバウトで明るくて好きです。
「あー、その辺にお菓子あるから勝手に食べちゃってー!」なーんてお母さん。いいなあ。凄いいそう。アニメで「いそう」を出すのは難しい。
しかしトビ、「カラスも下宿すればいいのに」という疑問への答えが、
「あんな殺気みなぎらせて野鳥観察なんて、怪しすぎるよ」
ト ビ ! ! !
あんた毒舌だよ、大好きだよもう!!それで20歳越えてるなんて冗談だろパーカー黒タイツ!!!(なんか服装が違和感ないのが不思議だ)
イサミが私も全く納得なカラスへの印象、「いっつも怖い顔」といってるところでタイミングよく現れるカラス。…確信犯か?ビビるイサミが面白い!
しかしアトリ、毒抜けて頭に花はえてそうだ。すっかりミホとも仲良しで、ちょっと良い感じ。
ユウは相変わらず、未来の自分『カラス』は気に入らない模様。
カラス「なんだ」
目つき悪いよカラス。相変わらず自分にはとことんSだ。
アイもカラスに馴染んで、体の調子まで普通に聞いてるのが…頷いてるカラスが、やたら可愛い。何この27歳!!すっかり私がメロメロだ!!(おっさん好き)
麦茶ペット持って心配し、カラスに近寄っていくハルカが、面白くないユウ。
とりあえずこっちに気を引きたかったんでしょうね、
ユウ「ハルカ!!」
ハルカ「何?」
ユウ
(あ。どうしよ、呼びかけたはいいけどどうすればいいか全然考えてなかった)
「む、麦茶、くれよ……」
「ああ。ユウ、じゃあ皆に配って?」
「ええ!?」
へたれぶり炸裂。
この空回り具合が微笑ましい。わかるよ、気持ち分かるよユウ。
ハルカは、普通に言ってるだけなんですが(親しいと、普通に「自分でやれ」っていうよな。私もやる・笑)ユウは、別に麦茶ほしくなかった上に、手伝いまでやらされる羽目に。「わ、わかったよ…」でしぶしぶやるユウ。毎回飽きないよユウ。
幸恵ちゃんから貸してもらった最新型パソコンを「旧型」とあっさり切って、ラクリマ仕様に超高速タイプでプログラムを組みなおすトビ。さすが技術担当。
あのオレンジの浮いてる円好き。名前なんていうんだろう。
ハルカと並んで座るユウは、トビ達を見ていたハルカが、カラスに何をしているのか訊ねに行くシーンなんて。
仲のいいハルカとカラスに、ユウ、怖い顔で紙コップ『ぐしゃっ』で、怒って出て行っちゃうし。それを追いかけるハルカ。(またこのパターンかよユウ。へたれすぎ)
あれ絶対、ユウは確信犯でやってる。ハルカが追いかけてきてくれるって分かってる。挙句、
ユウ「東京に行こう、ハルカ」
おいおいガキすぎだろユウ……。
カラスとハルカ、引き離したいのか。そんなに二人がいやなのか。
未来の自分に嫉妬って!!これじゃあカラスも自虐Mになりたくもなる。
「逃げよう」というユウに、「逃げても無駄だよ」と観念してるハルカ。
カラスも何度もユウに言ってるですけどね。
「逃げても無駄だ。戦え、戦う勇気を持て!!」
まだ12歳ユウは逃げっぱなしです。
終いには、そんなハルカに苛立って、怒ってハルカの家から飛び出すユウ。
ハ「何怒ってるのよ!」
ユ「怒ってない」
ハ「怒ってるよ!」
ユ「怒ってない!!」
ハ「怒ってる!」
ユ「怒ってないっていってるだろ!?」
あーあ…ユウ…ちったあ戦ってくれ。
でもこのやりとりが、ハルカママとパパの過去へ繋がっていく。
電話線の切れた電話が再び鳴り出して、受話器をとったハルカは、アバンと同じように父の声を聞く。
「はい、〜ですが」
「お父さん!?」
「お父さん?お間違えじゃないですか」(ガチャン)
ここで龍のトルク発動。連結が上手い!
過去へ飛ぶと、ハルカパパとママの喧嘩。別れる直前の口論へ。
ハルカの電話は、過去の場面へと繋がっていたのです。
「はい、〜ですが」
「お父さん!?」
「お父さん?お間違えじゃないですか」(ガチャン)
ママ「怒ってるんでしょ。怒ってるんでしょ!?ねえ!!」
パパ「…もう時間だ。そろそろ行くよ」
ハルカの両親は、四歳のときに離婚している。その離婚直前のやりとりに、
なんとかやり直してほしいと願うと、また一から、電話線の繋がっていない未来のハルカから、過去のハルカパパとのやりとり。
「お父さん?お間違えじゃないですか」(ガチャン)
から、再生される過去。
そして、ハルカが「そうじゃない。こんなはずじゃない」と願うたびに、少しずつ違った過去が一から再生される。
ここ、上手い。分かりやすい。
現れた時の放浪者が、
「君はいつまで過去を彷徨い続けるんだ?両親が仲直りした過去は、君の時空とは繋がらない」と忠告しても、それでも仲直りしてくれる過去を探し続けるハルカ。
しかしやがて、喧嘩していても少しだけ違う時空。
ママ「転ばなければよかった、あの時転ばなければ、あなたと出会わずにすんだのに!!」
パパ「僕だって出会いたくなかった!!」
娘のハルカは辛いやりとり。ここで、また過去に飛ぶ。
二人が出会ったきっかけ。幸せだった二人を見て、現在に続く両親の過去を受け入れて、探すのをやめるハルカ。
『過去は過去でしかなく、可能性の一つである「仲直りした過去」もどこかにはあるだろうが、決まってしまった過去はもう、ハルカであっても変えられない』
そして、過去話のこの伏線は、ラストへ続く。脚本の巧みだ。
*
ハルカの庭の木陰で、拗ねたまま体育すわりのユウ。
瞬間移動で突然現れるカラス。
ふわりと空中に浮いて、木の上辺りへ。
カラス「来い」
ユウ 「いけるかよ!そんなとこ!!」
ごもっとも!(爆笑)毎回正論のユウ。
カラス(じっとり黙って見下ろす)
ユウ 「…わかったよ!」
この後の、過去のユウと未来のカラス(ユウ)のやりとりは笑える。
カラス「お前、嫉妬しているのか!?」(びっくり)
ユウ 「なっ」
カラス「ハルカが好きなのか?」
恥ずかしい
恥ずかしいよカラス!自分に「ハルカ好きなのか」なんて…私でも昔の自分に、こんなストレートに聞けない。
うお、ユウが好きになったきっかけは、ハルカが引っ越してきたとき。
「あんなに、可愛く笑うから…」
ユウ可愛すぎる。微笑ましい初恋。いいよいいよ!
対してカラス、「あの時からなのか…」
カラスが、ハルカを好きだと自覚したのは小学生以降だったみたいですね。
カラスとラクリマハルカはどうだったんだろう。恋人?それとも、やっぱり微妙なまま?11話で、ハルカを抱きしめかけて、やめたカラスが、何か気になる。
切ない予感。
*
夜。ハルカとハルカパパとの電話での、月1回のデートの約束。やりとりが微笑ましい。
あのへたくそなハルカママの絵、二人がであったきっかけになった絵が、ハルカの部屋に飾ってあるのが…にっこりしてしまった。ハルカいわく、でぶの猫。
あと、トノ(猫)が、ハルカのベットで仰向けになって寝てるのが可愛い。
ノエイン、細かいとこまでコミカル。カップ麺の回は、面白かった。
ここまで明るい雰囲気を一気に引き摺り下ろすのが、カラスとトビのやりとり。
「シャングリラが侵略してきたときの感覚と、似ている」
そして本当に、出現?…シャングリラ。(竜の落とし子ぽい)
再び鳴る、電話線の繋がらない電話。時空を飛び・確定する力を持つ龍のトルクを持つ、ハルカにだけ聞こえる音。
受話器を取ると、ハルカママの高校生時代の声。
「一度だけ、あの電話はなったことがある」てアバンでいってた伏線がきいてる。
面白がって、娘だと答えるハルカ。びびる若いハルカママ。
で、ここからがゾッとした。
ノイズが入り、誰かの声が聞こえ始める。
『どこかの時空の私、聞こえてますか?』
ここは息を詰めたね。コミカルが一転、背筋を伸ばしてしまった。
『大好きなユウが悲しんでいたら、助けてあげてください。私には…』
ノイズの荒らしと共に、途切れる電話。
ED。
引きが上手すぎる!!!!
もう感動した。なんて良作に出会ったんだろうと。
毎回毎回次回への続き方がやたら上手いんですが、今回は…シャングリラからの侵略開始を予感させて、なおかつ「過去は変えられない」というテーマが伏線となり、
もう変えられない過去=未来の可能性の一つである「ラクリマ」で、死んでしまったハルカからの、過去の自分への伝言。(多分)
『私には…』
ラクリマでのハルカは、もうユウの傍にはいてあげられないから伝言を頼んだんでしょうね。切ない…。
ラクリマのハルカを守れず、後悔し続けるラクリマのユウ=カラス。
死んでしまったラクリマハルカ。
はーーーー……大野木さん、赤根さん、すごい。
もう14話で内容も濃すぎて、すげえ。感動した。脚本・構成至上最高。
ノエインはもう「24」ですので、展開が早く、一週でも見逃すと意味不明になるんですが、とにかく30分が濃いので続けてみるとめちゃめちゃ楽しめます。
あの他愛のない日常の空気、やり取り、ほのぼのとした陽光と明るいBGM。
上手い声優。本当に自然で、アニメチックじゃない。
エヴァ並に、みんなキャラが生きている。喜怒哀楽も自然。
来週も凄く楽しみです。もう大好き。DVDほしい。揃えたい。
しっかしラクリマハルカと、カラスが気になる。どんな関係だったんだろう。
最初から、きちんと決まってるそうなんで、ラストもちゃんと締めてくれるでしょう。赤根監督が二年の構想を経たノエイン。
…どの作品よりも、凄いと思う。本当、意味わかんない。なんでU局なの。
TV東京6時でも十分張れるだろこれ。
サントラを試験のお供に買おうかと考えてます。
ノエイン ~もうひとりの君へ~ 第1巻
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